研磨機の役割

研磨することで使えなかったCDやDVDが復活!でも、それは一体何故なの?

表面がキズだらけで読み込もうとしても読み込めない… そんなディスクも、研磨機でディスクの表面を削ることによって、音飛びするCDや見られなくなったDVD等が復活。 普通に考えたらとても不思議。 何故それが実現可能なのでしょう。 そんな素朴な疑問にお答えします。

研磨機の役割

ディスクの断面を見てみよう

ディスク断面イメージ図

CDやDVD、BD(ブルーレイディスク)は、厚さ1.2mmの光ディスクという点では同じですが、データが存在する場所に違いがあります。
DVDで使用するレーザー波長が650nmに対して、BD(ブルーレイディスク)のレーザー波長は405nmと短波長。開口数(NA)のレンズを 採用する事で光スポット(焦点)面積を小さくした結果、大容量記録を実現しています。
0.6mm厚の板を2枚貼り合わせたDVDの構造に対して、BD(ブルーレイディスク)では1.1mm厚の基板の表面に0.1mm厚の薄い透明カバー層を 形成するという構造を採用しています。

CDやDVD、BD(ブルーレイディスク)は保護層を通してレーザー光線を記録面に当てることによって反射した光を認識してデータを読み取っています。
そのため、ディスク基板が汚れていると、データにレーザー光線が到達しないため、音飛びや映像停止の原因になる場合があります。
同様に、ディスク基板に傷が付くと、レーザー光線が屈折してデータが読み取れなくなります。
当社のディスク研磨機はデータ基板に入った傷を削り取って、平らにすることによって再びCDやDVD、BD(ブルーレイディスク)の再生を可能にするのです。
ただし、データそのものが壊れている場合、研磨機にかけても本来の機能が復活することはありません。

ディスク研磨機で修復できないケース

残念ながら、以下の状態のディスクはディスク研磨機では修復できません。

  • ディスクを貫通している傷がある(光にかざすと見分けられます)
  • CDのレーベル面(文字がある面)に傷がある
  • ディスクが割れている
  • ディスクが歪んでいる
  • 日当たりの良い車の中など、高温下に置かれたことがある
  • DVDの隙間に水分などが入っている
  • ディスクにカビが生えている